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- Project
- Concept
- 新宿五丁目の路面テナントにおける精神科クリニックの新規開業に伴う内装計画である。飲食店が立ち並ぶ立地条件から、クリニックが周囲に与える印象を懸念するビルオーナー側の声もあったが、院長の小久保先生は当初より「カフェのようにリラックスして受診できる空間」を明確なビジョンとして掲げていた。 専有面積は約10坪と限られており、理想的にはワンルーム状のカフェ空間で完結させたいところである。しかし実際には、診察室や水回りなど、クリニックとして必要不可欠な個室機能を内包する必要があった。そこで、これらの諸室を天井高いっぱいまで立ち上がる「箱」として造形し、その周囲に生まれる隙間を廊下および待合スペースとして構成する計画とした。 ファサードはプライバシーへの配慮から、足元と上部のみをガラスによって透過させ、奥に配置した内部の箱が視認できる構成としている。これにより、限られた間口でありながらも奥行きと立体感のある表情を生み出し、街路に対して印象的なファサードとなることを意図した。 また、ビル側の規約により外部への植栽設置が禁止されており、内部にも観葉植物を置く余地がなかったため、ファサードとして設えた建具の枠を部分的にふくらませ、小さな植物ポットを収められるスペースを組み込んでいる。これにより、内部から外部へと潤いのある風景をつくり出すと同時に、外部からは良い意味でクリニックらしくない、洗練された佇まいを実現している。
- Data
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施 工 株式会社エス・ツー
照 明 ピー・エム・シー株式会社 鈴木宣之
撮 影 名和 真紀子









