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2018年 改装
水辺のヴィラハウス
大阪府吹田市
水辺のヴィラハウス
大阪府吹田市
2018年 改装
- Project
都会に佇む癒しのリゾート
- Concept
- 閑静な住宅街にある木造住宅を、水盤に囲まれるリゾート空間に変えるためのリノベーションである。木造の特徴として庭と内部床のレベル差が大きく、庭に普通に水盤をつくると、室内から水面が見えなくなる。水のトラブルを防ぐディティールを検討して、テラス面と水面を1階の床のレベルまで持ち上げ、1階の床の延長として見えるようにした。庇を延ばして外部への視界を絞り、隣地の建物の近接による現実感を解消するとともに、室内への直射日光を遮り、軒下の影が室内を外部に拡張するような効果を狙った。内外をスムーズにつなぐために、50角2丁の深目地タイルを製作して、隣地境界から庭を囲むタイル貼りの塀をつくり、室内にも同様の壁面を侵入させた。改装前は外光が多いダイニングにあったシャンデリアは、ダイニングから見える階段室の踊り場に移設し、暗めの空間にて光を孕むような存在感を活かせるようにした。2階からはシャンデリア越しに水盤を見ることができる。居場所が豊富になった内外の空間を活かし、ホームパーティーが開かれているとのこと。ゲストが感じるホテルのような非日常を、日常として楽しむことができる住宅となった。
- Data
-
施工 ATインターナショナル(ASJ品川スタジオ)
照明 株式会社 ライト
撮影 笹の倉舎 笹倉洋平