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- Project
- Concept
- 和歌山県北部で、大阪や和歌山市のベッドタウンとして栄える岩出市。歯科医師の叔母が30年前に建て、しばらく休眠していた歯科医院の建物を復活させて新規開業するという計画である。改装前の建物はドーム屋根の鉄骨造でありながら、内部からは屋根のフォルムや空間のボリュームをまったく感じない内装が施されていた。天井の仕上材を解体した結果、ブレースが多く、存在感が強い構造部材があることが判り、それを造形として活かし、診療室はクールな清潔感のある雰囲気とした。待合室は木の要素により、落ち着きを感じる空間にすることを考えた。新築当時の流行と思われるガラスブロックに内部から障子状の格子を取り付け、全体を和の造形でまとめ、鉄骨の構造部材と対峙させることで、新鮮なイメージを提供することができた。
- Data
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施 工 株式会社 西村工務店
照 明 ピー・エム・シー株式会社 鈴木宣之
撮 影 山田 誠良