密かな改装で患者さんを魅了

神戸の隠れ家歯科医院

2006年 改装

兵庫県神戸市


新しい診療形態と診療機器の導入により
より高度で緻密な診療を行いたいとのビジョンによる
とある医院の改装です。
患者さんに満足していただくために大がかりな改装となりましたが
空間の魅力で患者さんを集めたいわけではないとのご意向により
外部はまったく改装せずに
医院名も特定できないようにすることになりました。
神戸の隠れ家医院の由来です。

面積に対する要素はかなりタイトで
装備もほぼフルスペックです。
さらにプライバシー配慮の意味で
完全個室診療となりました。
個室診療は患者さんにとって快適なものになりますが
部屋が小割りになりますので
普通に計画してしまうと息苦しいものになりがちです。
巧みな視覚コントロールが求められます。

各個室も広くはありませんので、
ガラスにより目線の上下を視覚的に抜き
抜けない部分にはミラーを張り
錯覚による広がりが感じられるようにしました。
地価1階の天井は低く
さらに」換気配管やエアコンが埋め込まれるので
それらを隠す梁型のような形状の側面にもミラーを張り
圧迫感が感じられないようにしました。
空間は小割りになりましたが改装前よりも広く感じられます。
小割りになった空間は引きがとれず
写真映えしにくいのですが
実際に身をおくと
天井を視覚的に共有する広がりが感じられます。
体感してのみ解る魅力が
空間情報を外部に漏らしたくない院長先生の意向と合致し
よい着地点におさまった感じです。

改装前から患者さんが口コミで遠方から訪れる
とても評判のいい医院です。
院長先生はここからさらに
ホスピタリティの充実を考えておられるようです。
空間利用のひとつのかたちであり、
メディア的な広がりではない、
段階的な発展を愉しんでおられるようです。




施工 トミセイ
設備設計 創見社設備設計
照明計画 マックスレイ
撮影 セイリョウスタジオ 山田誠良

1階床面積 76.02㎡ 23坪
地下1階床面積 75.02㎡ 23坪